晩婚化で高齢出産の女性が増加し、高リスクの妊婦が増えています

近年は結婚観の変化、働く女性が増加したことなどの影響から晩婚化の傾向にあり、それに比例して高齢出産(35歳以上で出産)をする女性の割合が増えてきています。

高齢出産は20代での出産に比べてリスクがあるため、日本国内の年間出生児は減少しているものの、妊婦さんは逆に増加していることと、先天性の病気などでNICU(新生児集中治療室)に入る赤ちゃんも増加していることから、訴訟リスク等で人材が不足している産科医・新生児科医の負担は決して小さくありません。

妊婦さんが特に注意が必要な病気としては、まず妊婦の2〜7%が発症するとされる「妊娠高血圧症候群(旧:妊娠中毒症)」が挙げられます。何らかの原因で血管内皮細胞がダメージを受けると、血管を開いて血流をスムーズにする物質を作ることができなくなります。

そうなると妊娠20週〜分娩後12週の間に妊娠高血圧症候群を発症し、最悪のケースでは脳の血管が破裂して大量に出血する脳卒中を起こして命を落とすこともあります。また陣機能が低下して、タンパク尿が出たり、子宮の中の胎児に十分な栄養や酸素が届かないため、発育不全になるなどの深刻なトラブルにつながります。

妊娠高血圧症候群の高リスク群と分類される妊婦さんは、過去の妊娠でこの病気になったことのある人、両親や祖父母に高血圧の人がいる、自身が高血圧や腎臓の疾患を抱えている、の3つとなっています。

次に気をつけたいのが、正規産(妊娠37〜41週)以前に出産する「早産」です。原因は上記の妊娠高血圧症候群、子宮頚管や胎盤の炎症、ほかの病気の合併などが考えられます。おりものの増加や汚れが目立つのは炎症のサインです。

早産は正常な時期に比べて早い段階でのお産ですので、赤ちゃんの成長が未熟で体重も小さいため、NICU(新生児集中治療室)での治療が必要となることがあります。

 

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